速読だからこそできるクリエイティブな読書

速読というのは、どんな方法であれ「100%の理解度」を求めるものではありません。大事な部分とそうでない部分のメリハリを付けたり、7割?8割の理解度で全体を高速で読んだり、いずれにしても、熟読をするときに比べると理解度は落ちます。

しかし、実はこれがビジネスにおいてはとても有用なのです。専門分野のテキスト的な本で正確な理解が要求される場合は別として、多くの場合、本を読んで求められるのは「正解」ではありません。学校での勉強の延長で本を読んでしまうと、どうしても「ただ一つの答え」を求めたくなりますが、そもそもビジネスに限らず社会に正解などありません。

だからこそ、本を読む時に、あえて少し理解度を落とすのです。理解度を少し落として、「他の本を重ね読みする」。これがポイントです。

7割?8割程度の理解度で同じテーマの本を5冊ほど読んでみると、その5冊が融合されるのがわかります。そうすると、本と本とが化学変化を起こして、その5冊のどこにも書かれていないアイデアが生まれてきたりするのです。熟読すると、その一冊を正確に理解しようとする意識が強くなりすぎ、他の本との融合がしにくくなります。速読をするからこそクリエイティブな読書ができるのです。

また、ゆっくり読んでいる時よりも速く読んでいる時の方が、頭が働きます。高速で文字を理解しようとすることで頭の回転が速くなっているのでしょう、本を読みながら次々とアイデアが沸いてくることもしばしばあります。だから、本を読む時はノートが必須。本に書いてあることをまとめるのではなく、本を読んで浮かんできたアイデアをメモするためです。(電車の中などノートが使えない時は、スマートフォンのメモアプリでも十分です)。

また、当然ですが、速読ができるようになると読む本の数も増えます。新しい発想というのは既存のアイデアとアイデアの組み合わせであることを考えれば、知識が多ければ多いほどアイデアを生み出す「ネタ」が豊富にあることになるのです。

確かに、インターネット上には膨大な情報があり、私たちが知識として持てる情報などとても太刀打ちできません。でも、「だから本など読んでも意味が無い」には決してならない。なぜなら、インターネット上にある情報は、一つ一つは使える情報ではありますが、自分の頭にある知識ではないので「知識と知識の融合」が起こりにくいからです。

ビジネスノウハウ系の本に関しては、一冊一冊を熟読するというより(熟読が必要な本はもちろんありますが)、軽く速読して少し理解度をあえて下げ、「知識の融合」を意識して読んでみましょう。創造性豊かな読書になっていきます。

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