分厚い専門書を速読するには?

仕事のレベルを上げようと思ったら、「専門書」を読む必要があります。いつまでも一般向けの易しく書かれた本ばかりでは深い知識は得られないからです。専門書は速読できるのでしょうか?

結論を言うと、イエスでありノーでもあります。

まず、その分野へのもともとの習熟度にもよってきますが、勉強したいから読むのであって、「あまり知らない」という前提とします。そうすると、熟読してもなかなか理解できないのではないでしょうか。そもそも、身もふたもない話ではありますが、「熟読してもわからない本を、速読なら理解できる」などということはありません。なので、専門書を速読「だけ」で理解することはできません。

でも、専門書を理解するために、速読は大いに活用できます。それは、「予習と復習を速読で行う」ということ。400ページ500ページあるような専門書は、とても1日で読み切ることはできません。しかも基本的には熟読しないと理解できないので、必然的に一度に読めるページ数が限られます。1冊読み終わるのに数日?数週間かかることもあるでしょう。そうすると、悲しいことに「読んだそばから忘れていく」ということが起きるのです。

そこで大事になってくるのが「予習」。専門書を読む前に、目次や前書き・後書きなどにじっくりと目を通して全体の概要を把握し、その上で最初から最後まで、5割程度の理解度で速読するのです。ここでのポイントは「理解しよう・覚えようとしない」こと。わからなくてもいいので全体を通読すると、少なくても「どんなことを学ぶのか」という漠然とした理解は得られます。その段階を経たうえで、しっかりと「熟読」をする。そうすると、いきなりじっくり読み始める時よりも、各段に高い理解度で読むことができます。

さらに、熟読が終わった後、もう一度速読で読み返す。熟読して内容を理解してきているので、かなりのスピードで読んでも理解できるでしょう。この段階で「そうそう、こんなこと書いてあった」ということを確認し、大事な個所をノートにまとめていくのです。

このように、分厚い専門書は「一度でしっかり理解しよう」などと思わずに、「下読み・本番読み・仕上げ読み」という3回読みを基本にし、速読と熟読を使い分けることが効果的です。

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