速読は不可能なのか?可能なのか?

速読は実は不可能だという実証研究がありますが、必ずしもそうとは言い切れない、というのが長年速読を教えてきた立場から確実に言えます。この「速読ができる・できない」ということを考えるうえで、速読というものをどのように考えるかがきわめて重要です。

速読を否定する意見としては、「現存する科学的根拠によれば、速度と正確さには反比例の関係があり、読み手が読むべき文書にかける時間が短いと、その分だけどうしても理解が劣ってしまう」ということです。
(下記サイト参照)

https://www.lifehacker.jp/2016/02/160219speed_reading.html

これはまったくもって、その通りです。速く読めば読むほど、理解度は下がります。でも、例えば私は一般的なレイアウトのビジネス書(1行40文字、1ページに16行)であれば、その内容にもよりますが15秒もかければほぼ熟読に近い理解度で読めます。通常の人が30秒かけて読むのと変わらない理解度でしょう。

この程度のスピード(1ページ10秒~15秒)であれば、極端な理解度の低下はありません。もちろん、ある程度のトレーニングは必要ですが、だれでも、確実に身に着けることができます。要は速さに対する「慣れ」の問題なのです。

むしろ、ゆっくりと読みすぎる方が全体を通した理解度は下がるように感じます。これは科学的な根拠もなにもなく、私の感覚でしかないのですが、熟読しすぎると「今読んでいるこの文章」にフォーカスが行き過ぎてしまい、前後の文脈を通した理解につながらず、結果的に一冊読み終わったときに「全体像」が見えないのです。ある程度のスピード感を持って、「今読んでいるこの文章」へのフォーカスを軽くし「文脈」を意識することで、全体像が分かりやすくなります。

「熟読」への意識を少し弱めて7割から8割程度の理解度で読み進め、本当に大事な箇所だけ「熟読」するというように、スピードと理解度をコントロールしながらメリハリをつけることで、1ページ10秒~15秒の速読は、誰でも十分に可能です。

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