速読と眼球トレーニングの関係

多くの速読関連書籍やウェブサイトを見ると、速読をするための「眼球トレーニング」が色々とあります。本によっては、まるまる一冊ほとんど「眼球トレーニング」というものもありますが、果たして眼球トレーニングをすると速読ができるようになるのでしょうか?

結論から言うと、速読するために眼球トレーニングは必要だが、眼球トレーニングをすれば速読ができるようになるわけではない、ということです。

当然ですが、速く読もうと思ったら素早く目を動かす必要があります。目を動かせるスピード以上に速く読むことは不可能だからです。また、30分~1時間程度の時間集中して本を読むための体力も必要です。ある程度本を読むための体力がないと、すぐに疲れてしまって集中力がなくなり、「字面を追っているけど頭に入ってこない」という状況になってしまうのです。

なので、やはりある程度目を速く動かすためのトレーニングは必要になります。ただ、これはあくまでも、スポーツにおける「準備運動」のようなものにすぎません。「高速で目を動かせること」と「高速で文字を読み取り文章を理解すること」はまったく別次元の話しなのです。どんなに目を速く動かせても、そもそも文字をしっかりと認識できなければ文章を理解できるはずがありません。

そこで必要なのが、「速読のための目の動かし方」です。速読をするためには、「1:文字を固まりで捉え」、「2:視野を広くしてその固まりを大きくし」、「3:視点の移動スピードを速くする」ことが必要なのです。私の場合、1行40文字の標準的な本を読む場合、行の中の2か所で視点を留めるようにして読んでいます。イメージで言うと、20文字程度の固まりで上下ふたつにわけ、その固まりの真ん中あたりに視点を置き、固まり全体を「見る」のです。この固まりが10文字よりは15文字の方が、15文字よりは20文字の方が、当然ながら速く読むことができます。

ほとんどの方にとって、速読を身につけるうえでまず最初にぶつかる壁が、この「文字を固まりで捉える」ということです。どうしても、上から下になぞるように目を動かす癖があるからです。この読み方だと、ゆっくり読む分には問題ありませんが、速く読もうとすると視点が文字の上をすべるような感じになり、しっかりと頭に入ってこないのです。

文字を固まりで捉え、その大きさを広げ、視点の移動スピードを速くするためには、ある程度眼球トレーニングがどうしても必要になりますが。簡単にトレーニングできる方法もあります。それは、漫画本を使って、吹き出しを一つの固まりとしてスピーディーに見ていくという方法。吹き出しの言葉は簡単で文字量も少ないことが多いですし、一字一句読もうと思わなくても読めてしまうことが多いと思いますが、それが実は速読の基本原理なのです。漫画本を意識して高速で読むことで、自然に速読のための眼球トレーニングができているのです。

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