速読とスポーツの関係

「速読をするとスポーツの能力が上がる」ということが言われます。文字を速く読めるということは、すなわち頭の回転が速くなるということで、素早い状況判断ができるようになる、ということもあれば、視野が広くなることで周囲の状況を的確にとらえる事ができる、あるいは、動態視力が強化されることで速いボールなどが見れるようになる、というような趣旨のことです。

今回のトピックでお伝えしたいのは、上記のような意味での「速読とスポーツの関係」ではなく、「速読とは、そもそもスポーツと同じだ」ということです。

どういうことでしょうか。

野球を例にとりましょう。生まれて初めてボールを握った時は恐らくまともに投げる事も出来ないはずです。それでも、小学校に上がるぐらいから、お父さんにボールの握り方とか基本的な投げ方を教わって、キャッチボールぐらいはできるようになるでしょう。そして、地域の少年野球チームに入ってコーチから投げ方や打ち方、ゴロの取り方などを教わりながら練習することで、誰でも、それなりに野球ができるようになります。

つまり、どんなスポーツであれ、「型を教わり、反復練習して身につける」というのが、上達の基本であるということです。

速読も、実はまったく同じことが言えます。本を速く読むための基本的な「型」があり、それを反復練習することで、誰でも、必ず、読書スピードは上げることができるのです。「潜在意識の開発」とか「認知心理学的に~」ということは関係ありません。

速読をするための基本的な「型」とは、「文字をかたまりで捉え、そのかたまりを大きくし、視点の移動スピードを速くする」ということ。一般的な人は、一分間に500文字前後を読むことができますが、その際、1文字1文字ずつ見るということはせず(というか、できず)、2文字~4文字ぐらいを一つのかたまりにして文字を追っています。その文字数を、15文字~20文字程度にまで広げるのです。

それでは、どのようにして一度に読み取れる文字の数を増やしていくかというと、「今現在読み取れる文字数以上の文字数で読み取る練習をする」ということにつきます。だいたい、4文字から5文字程度なら問題なく多くの方が一度に読み取れるのですが、6文字を超えると難しくなってきます。そこで、「7文字~8文字の塊りで読み取る練習」をひたすらするのです。そうすると、6文字が簡単に読み取れるようになります。そうしたら10文字で練習して8文字が読み取れる、12文字で練習して10文字が読み取れる・・・」というように、少しずつ読み取れる文字量を増やしていくのです。

今現在の自分の限界を少し超えたところで練習し、限界を伸ばしていく。速読とスポーツが基本的に全く同じということは、そういうことです。

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