速読ができない一番の原因

速読、それも1分間で3ページ~4ページ程度の現実的なスピードの速読であれば、基本的に誰でもできるようになります。私が主宰している1day速読講座でも、ほぼ全員が短時間でスピードアップを実現させています。

しかし、中にはどうしても速くならない人がいるのも事実です。そのような方に色々と話しを聞いたり読み方を見ていると、ある共通点がわかりました。

それは、「本を読む時には、一字一句正確に読まないといけない」と思っているということです。特に読書経験がほとんどない人に多いのですが、学校を卒業しても「教科書の読み方」から卒業できていないのです。この、ある意味「脅迫観念」に近いものを持っていると、何をどうやっても読書スピードは上がりません。

当たり前ですが、教科書を読む時には一字一句しっかりと読んで「覚える」という作業が必要です。学校の教科書であろうと資格試験の参考書であろうと同じです。しかし、一般的な書籍の場合、よほど難解な本でない限り一字一句熟読する必要はまったくありません。

教科書には「正解」が書かれていますが、一般的な書籍、特に「事実」ではなく「考え方」や「やり方」を書いている本には「正解」はありません。そこに書かれているのはあくまでもその著者の見解でありやり方でしかないわけです(ほとんどのビジネス書やノウハウ書がそうです)。一字一句「覚える」ことに、まったく意味はありません。

それよりも、全体としての要旨や特に大事なポイントを、ある程度「ゆるく」インプットする方が、様々な場面で応用することができ、「生きた知識」になりやすいのです。

速読を身につけたいと思ったら、まずはこの「一字一句しっかり読むこと」から離れ、「多少アバウトな理解度でもオーケー」ぐらいの気持ちを持つ必要があります。「一字一句」のメンタルブロックが外れれば、あとはどんどんスピードを上げていくことが可能です。

ただ、誤解して頂きたくないのは、「一字一句しっかり読むこと」は必要ありませんが、本を読んで理解するためには「黙読」は必要です。多くの速読関連本には「黙読の癖があると速読ができない」と書いてありますが、そんなことはありません。1ページ12秒~15秒程度のスピードであれば、黙読をしても十分速く読むことができます。

「一字一句」の癖を治すには、理解できる以上のスピードで読み込むことが一番です。理解できないところがあってもそのまま読み飛ばす。それでもほとんどの場合、一冊読み終える時には「何の影響もない」ということがわかると思います。

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