右脳系速読術の致命的な弱点とは?

今このページを読んでいる方は、恐らく「速読」に関心があるものと思います。速読を身につけたいと思っているかもしれません。ただ、この「速読」、取り組み方によっては多大な努力とお金を費やした結果、まったく意味のない技術を身につけてしまう、ということにもなりかねないので注意が必要です。

まったく意味のない技術というのはどういうことでしょうか?それは一言でいうと「速く読むことを目的とした速読」です。例えば、1ページを3秒で読む!とか、1分間1万文字!など、単に読書スピードを競うだけの速読。

なぜ、このような速読が「意味のない技術」かというと、1分間に1万文字を読めて、1冊を10分で読めて、1年間に何百冊読めたとしても、恐らくその場合「ただ読んだだけ」で終わってしまうからです。たくさん、速く読むことそのものが目的となってしまい、本を読んでそこから「何を得るか」が抜け落ちてしまう。100冊読んだところで自分の中に何も残っていなければ、その読書は何の価値も生み出さないのです。

さらに、いわゆる「右脳を活用した速読」などの場合は、基本的にページ全体を超高速で読み進めるために、内容の強弱や濃淡を意識することができず、論理的な構造をつかむことが極めて不得手、という致命的な弱点があります。これでは結局、「読んだという満足感」が得られるだけなのです。それも、おいしい食べ物を味わって食べた満足感ではなく、どんな高級料理もお茶漬けのように流し込んで食べてしまうような満足感です。

ここまでお読みいただければ、右脳系速読とは違う実用的な速読というものがどういうものかお分かりいただけると思います。つまりそれは、「適切なスピードで、内容の濃淡を意識し、論理展開を把握しながら理解する」読み方です。

内容の濃淡を意識することで、じっくり読むべきところと流して読んでも構わないところを振り分けられることができ、その結果論理構造も明確になってくる。そのため、高い理解度を得ることができるのです。

ここで、「内容の薄いところを高速で読むための技術」として速読術がとても役に立ちますが、速読のスキルが無くても、今までの「じっくり読み」と「流し読み」を使い分けることで読書スピードは一瞬にしてアップさせることができるのです。

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